【偕髙塾】塾長・塾生ブログ

転職・起業・就職で悩んでいる人を応援するブログです!

働き方を考える

日本と海外の違い

都心を歩いていると、
すれ違う人の服装が変わりました。
札幌では雪がやっと降りましたが、
128年ぶりの初雪最遅記録更新だと、
テレビの天気予報で
アナウンサーの方が話していました。
128年前といえば、
西暦1890年、明治時代じゃないかと、
その時は地球温暖化とは関係はないよなと、
思いながらニュースを見ていました。
夏は暑く、冬は寒く、
日本の四季が大好きなので
近年の夏から直ぐに冬の様な
気候は残念です。

グローバルスタンダード

日本の良い所を再認識しながら、
今日は働き方の
グローバルスタンダードと
日本の違いについて考えてみます。
昨日離職について考えたのですが、

働いている人は幸せなのか?
そもそも働き方改革推進の掛け声の中
日本と世界の働き方は、
大きな違いがある事は分かっています。
何が問題でどうすべきなのかを
少し整理してみたいと思います。

調査より

2017年に行われたエクスペディアの調査より
2017年、日本の有休取得率は「50%」
日本の有給取得率は最下位
これは想定の範囲内ではありますが、

2017年だけではなく、

ここ数年最下位もしくはワースト2位
取得率も消化率も日本の結果は低い状態です。
簡単に言えば誰も問題と思っていない上に
むしろ美徳だと思っているのかもしれません。
企業の人事にしても生産性の担保が無い限り、
打つ手が無いというのが現実かもしれません。

OECD経済協力開発機構)の2017年労働時間調査より
世界の労働時間平均は「1,759時間」
日本の年間労働時間は「1,710時間」
世界の労働時間平均を下回っている。
日本はOECD加盟国と比較しても
労働時間が少ない。
しかしながら、
ドイツの年間労働時間は「1,363時間」
日本の結果には正社員以外も入っているので、
本当の内容が分かりません。
見ていただいた通り、
ドイツとの差を考えれば、
生産性という部分では全く歯が立たない状態です。
欧州各国の生産性の部分は今後の研究課題として
まとまった段階で報告いたします。


OECDの調査より
スウェーデンでは残業をする人の割合はわずか「1%」
調べていて面白いと思った結果でした。
率直に言わせてもらえば、
1%って可能なのかと思います。
緊急事態等が発生したらどうするのか?
日本のように夕方になって
明日迄に準備をしなければならない状況は
無いのかもしれませんが、
凄い数字に出会ってしまいました。


世界5位の労働生産性を保つアメリカの理由
ジョブ・ディスクリプション制により、
各人の職務内容が決められていることからだと推測できる。
所謂、他の仕事はしないということですが、
日本にも職務権限規程、職務分掌規程はあります。
何が違うのか?
考え方の違いなのか?

組織と個人


人の能力と給与が比例しているのが日本
職種(ポスト)と給与が比例しているのが海外
日本は若者に優しく
海外は若者に冷たい
日本の感覚ならば後輩を教えて成長させる
海外は後輩を教育したところで
仕事内容は変わらないし給与も変わらない
調べれば調べるほど日本の生産性の低さが
際立ってしまうのが現実でした。
その理由を考えれば、
チームプレイ重視なのか?
個人プレイ重視なのか?
この言葉に表れていると思います。
日本はやはり何をやるにしても
組織重視であり、
所謂日本人の気質にあっている考え方です。
生産性を考えなければ
結果の総和だけを考えれば
問題無いのかもしれません。
反対に海外は、
個人重視であり、
個人の結果の固まりが結果の総和になります。

生産性を改善する為にはどうすれば良いのか?
日本の良さを無くしたくはありませんが、
国際的な競争が今迄以上に厳しくなる環境は
避けて通れない状況です。
生産性の高い組織を構築する事が出来れば、
競争に勝ち抜いていける企業になるということですが、
既存の企業では非常に高いハードルになります。
本当に難しい課題です。
このブログを通じて、
様々な視点で考えてみます。
日本流の仕事のやり方は、
個人的には嫌いではありません。
でも、この考え方がいけないのだと思います。
何かヒントは無いのか、
いろいろ調べてみましたが、
決定的な改善策は見つかりませんでした。
改善策は見つからなかったのですが、
最悪の事態は想定出来ました。
所謂リストラの上手な経営者が評価される時代がくる、
既にそうなっているかもしれませんが、
今迄の日本流の育成型ではなく、
リストラ上手な人間が評価され、
給与格差が拡がっていくことが想定出来ます。
あまり考えたくない状態です。

今日の結果

やはり想定した通り
日本と海外では大きな違いが在りました。
整理して気付いたことは、
働くことに対しての捉え方が
日本と海外では、
根本的に違うということです。
ある程度は予想していましたが、
生産性という結果をみると
考えさせられます。
どちらが良いというものではなく、
価値観の違いによるものでもありますが
日本に関して言えば、
日本が右肩上がりの時代のように
一億総中流になることは不可能な時代の中、
働き方の多様化が必要になります。
日本もしっかり働いて、
しっかり休める体制を構築することが
企業の競争力につながります。
生産性を高める為に
何をしなければいけないか。
残念ながら本日の段階では、
現状に無いAI,ロボティクス、ITに
頼らざるをえないのだと思います。
でも本当は新しい人事制度によって
解決することを各企業に期待していますし、
個人としても探究し続けます。

続きはまた明日、
引き続きお時間のある時にお付き合いいただけますと
幸いでございます。

皆さまにとって、明日が良い日でありますように。