【偕髙塾】塾長・塾生ブログ

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外国人留学生の働き方を考える

技能実習制度の前に

三連休初日の今日は
勤労感謝の日です。
祝日法第二条より
「勤労をたつとび、生産を祝い、
国民がたがいに感謝しあう日」
昭和23年(1948年)制定されています。
元々は新嘗祭(しんなめさい、しんじょうさい)
調べてみると戦争前後に変更になっていました。
少し生臭いので理由は割愛しますが、
ここ数日、働き方等を考えていると
難しく考えてしまいがちですが、
今日は感謝を忘れずに
謙虚さも忘れずにすごしたいと思います。


昨日、友人と話していた時に
ブログの内容について指摘がありました。
ここでよく楽しむという言葉を使っています。
その中でも人生を楽しむというような言葉について
以前の姿からは想像がつかないと言われてしまいました。
常に仕事のミッションを意識し
何事にも全力投球で、
昼も夜も手を抜かずに、
仕事中心で生きているイメージ、、、
もっといろいろ言われたのですが、
複雑な心境になりました。
自分自身はどうでも良いのですが、
そんな人間と一緒に働いている人達に
とってはいろいろと困ったのではないかと、
働き方改革どころではないなぁと思いました。
これからはもっともっと人生を楽しみます。

今日のブログでは、
外国人留学生の就業実態について
考えてみたいと思います。

目次
・外国人留学生の労働条件について
・外国人留学生の現状
・外国人留学生の問題点
・外国人留学生問題の検討課題

労働条件

出入国管理及び難民認定法が適用
入管法では、
「アルバイトを行うことができる留学生は、
入国管理局から『資格外活動許可』を得ている人のみ」
と定めています。
基本的には日本人と同じ法律が適用されます。

留学生が働ける「業種」「時間」
業種
次の業種を除く全て:パチンコ店、
麻雀店、ゲームセンター、
キャバレー、スナックなどの風俗関連の業種
時間
1週間の労働時間が合計28時間以内
原則週28時間だが学生の長期休暇期間は
特例が認められている。
1日8時間、週40時間までの勤務可能
罰則について
28時間規制を違反することを
オーバーワークと言います。
オーバーワークは厳密には、不法就労にあたり、
雇用者、留学生双方に罰則規定があります。

現状

日本学生支援機構(JASSO)より
日本留学前の状況
日本を留学先として選んだ理由は、
「日本社会に興味があり、日本で生活したかったため」(59.5%)
が最も多い回答であった。
留学するまでに特に苦労したことは、
「日本語学習」(53.6%)が最も多い回答であった。
学情報の入手方法は、
「親戚や友人に相談して」(46.5%)が最も多い回答であった。
収入
収入の平均月額は、141,000円であった。
収入は、主に「アルバイト」及び「仕送り」であった。
居住地域別の収入の平均月額は、
関東地方が154,000円と全国で最も高く
(東京のみでは158,000円)、
四国地方が104,000円と最も低かった。
卒業後の進路希望等
卒業後の予定は、「日本において就職」を
希望した者が3,838人(63.6%)で最も多く、
次いで「日本において進学」が3,042人(50.4%)であった。
「日本において就職希望」と
回答した者の就職希望分野は、
「海外業務」1,427人(37.2%)が最も多く、
次いで、「翻訳・通訳」1,299人(33.8%)、
「貿易業務」1,166人(30.4%)、
「経営・管理業務」941人(24.5%)であった。
就職活動時の要望は、
「留学生を対象とした就職に関する情報の充実」が
2,043人(53.2%)で最も多く、
次いで、「在留資格の変更手続きの簡素化、
手続き期間の短縮化」が1,931人(50.3%)であった。

問題点

日本国内の留学生は2017年6月時点で29万人を超え、
12年末から11万人以上も増加した。
実習生の場合は、手取り月10万円程度しか稼げない。
職場を変わることもできない。
一方、留学生として来日すれば、
実習生よりも多く稼げる。
アルバイトをかけ持ちすれば
基本は自己申告になるので
法律違反にはなるが実態を把握出来ない。

日本で働く外国人労働者の数は
2017年10月末時点で127万8670人
前年から18パーセント、5年間では約50万人増加している。
外国人労働者の増加原因、
肉体労働の現場等で人手不足の深刻化
外国人労働者を滞在資格別
留学生と実習生の増加が顕著である。
留学生は前年比24パーセント増の25万9604人
技能実習生は25万7788人
実習生の受け入れは、現在審議されているが、
限られた職種でしか認められない。
認可されない現場では留学生が
貴重な労働力となっている。
コンビニや飲食チェーンのような仕事だけではない。
日本人が嫌がる夜勤の肉体労働は留学生が増加している
職種の一つとなっている。

検討課題

日本政府が2008年に策定した
『外国人留学生30万人計画』ということを
考えてみれば現在の数字は
許容の範囲内になる。
しかしながら、今日調べた限りで言えば
現在の日本の労働力について、
施策が短期の対応に終始してしまっている
真の原因は移民政策への本気度ではないか?
移民政策の本格的な検討がされていない中で、
全てが一時的な対応にしかならない。
小手先の施策を続けていれば、
結果的に治安の悪化のような、
法的不備の中で起こる事件が発生したり
ブローカーのような仕事で利益をあげる
人間が増えてくる。
都合の良い三方良しの考え方ではなく、
2050年の日本を考えるべきであり、
外国人留学生の実態を正式に調査をはじめれば、
現在の技能実習生の比ではない問題が巻き起こる。
メディアにとって大きな話題になると思うが、
おそらく調べられる企業よりも
法的不備、現状放置をしている行政が
責められるのではないかと思う。

根が深い問題です。

続きはまた明日、
引き続きお時間のある時にお付き合いいただけますと
幸いでございます。

皆さまにとって、明日が良い日でありますように。