【偕髙塾】塾長・塾生ブログ

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【塾生2号Blog】本質で向き合う 2019/07/02

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ゴリ

偕髙塾、塾生2号のゴリです。
私は、人と接する時、仕事をする時、遊ぶ時、何をする時も、自分のことはつつみ隠さず、一生懸命何事にも、向き合うようにしています。

なぜか?
それは20歳の時、「人にも、物事にも心からぶつかり、本質を捉えて生きよう」と考えるきっかけとなった出来事があったからです。

私は大阪の大学に通っていました。いつも通りツレと23時頃まで飲み、梅田駅で別れました。どこにでもある光景ですが駅前でストリートミュージシャンが、ギター片手に歌を歌っていました。心地よくその歌を聴いて、演奏が終了し帰ろうとしていました。その時、その出来事が起こりました。

後ろから、ワンカップを片手に持ったホームレスが、ギターケースに100円を投げ込みました。私自身酔っぱらってはいましたが、「なぜ、あなたはそのお金で自分のご飯が食べれるのに、100円をそこに入れたのか?」と疑問に思い、とっさにそのことを質問しました。すると問答無用で、顔面を殴られ、「うるせーーー!!」と怒鳴られました。酔っぱらっていたのもありますが納得いかず、さらに質問を。

周りの人が、けんかを止めてくれましたが、まったく納得できませんでした。

その後私はコンビニでワンカップを2つ買いそのおじさんについて行くことにしました。梅田から30分以上歩いたと思います。

ついた場所は淀川の河川敷です。
「あのー」と声をかけた瞬間「おめー。まだついてきてんのか?頭おかしいぞ」と言われました。
私は、ワンカップを出し、「いっしょに飲みましょうよ?」と言うと、相手は笑って、「おめーほんとに終わってるわ。」と言い笑いながら語り出してくれました。

「長野で20人ほど社員のいた会社を経営していた。しかし会社は倒産。家族もいなくなり、何のあてもなく、半年前に大阪に来た。正直、毎日死ぬことばかり考えて生きてきた。というより物事に対して何も感情が無くなってしまった。そんな時、たまたまストリートミュージシャンの曲を聴いて、涙が止まらなくなった。まだわしにもそんな感情が残ってるんだと気づいた。どんだけ腐った人間でも、良い物を良いと言える感情が有るうちは、わしは大丈夫だと気づいた。だから飯を食うより大事なことを見つけた。100円あればおにぎりやパンは買える。けれどもそれを食べれなくて死ぬ方が、人間としてまっとうなんじゃないか?社長じゃなくなった瞬間に全員消えてっていったよ。おめーはそんな人間になるな。人に真剣に向き合い、本質を捉えて生きろ。今みたいに。」

もう朝の4時をすぎていたと思います。

 

20歳から分からないなりに38歳の現在まで、良い物には良い、悪い物には悪いと考え、一生懸命いろいろなことに向き合ってきたつもりです。偕髙塾に来られる方はみなさんが私と同じように、一生懸命生きていらっしゃる方ばかりで、いっしょにいると気持ちが良いです。
塾長始めみなさんからゴリというあだ名で呼ばれていますが、それは本能だけで生きている意味を示していると考えています。今後、さらに本質で何事にも向き合えるよう努力していきます。
以上、動物園からでした。