【偕髙塾】塾長・塾生ブログ

転職・起業・就職で悩んでいる人を応援するブログです!

転職・起業・就職を人任せにしない

自分で考え行動する

気が付けば師走が迫っています。
昨年迄の12月を思い返せば、
慌ただしさばかりを思い出します。
何がそんなに忙しかったのかを考えると、
イベントの多さが考えられます。
挨拶回り、忘年会等々、
12月は目白押しです。

昨年のスケジュールを確認してみれば
12月は毎週夜、週4日~5日夜は
業務として何らかの対応をしていました。
反省としては、仕事以外の人との関係が
疎遠になってしまったことだと思います。
残念ながら周りからは美味しいものを
食べていたと言われていたことを
思い出しました。
自業自得ですね、
大変だったのですが、
全ての仕事が楽しかったので
遊んでいると思われていたかもしれません。
今年も残り僅かですが、
終わり良ければすべて良し
ではありませんが、
年末に向けて気持ち引き締めたいと思います。

シンガポール


昨日の続きとなります。

流石にAM2時にもなると
機内も騒がしくなってきました。
CAに対して文句を言う人も複数いました。
CAが悪い訳ではないけれど、
修理してくれている人も
一生懸命作業しているのだろうけど、
この様な時は上記の状況になるのも
仕方がないと思いながら
喧噪を横目に本を読んでいました。
状況を少しでも改善する為、
一旦、飛行機を降りて休むことも可能となりました。
約半数近くが移動していきました。
機内の空気そのものも悪いのですが、
輪をかけて雰囲気が最悪になり、
CAの皆さんもカーテンの中にこもって
出てこなくなっていました。
飲料も無くなったのだろうと思っていた時に
ある一人のCAの行動に目を奪われました。

救世主登場

他の誰もでてこなくなった中、
彼女はおもむろに席を回り始めました。
手にもっていたのはお茶でした
しかも冷たいお茶ではなく、
暑い機内の中で
見るからに熱そうなお茶でした。
雰囲気が悪い中、
背筋を伸ばして、
媚びるわけでもなく、
一人一人を気にしながら、
CAなので当り前かもしれませんが、
妙に気になりました。

トイレを気にして水分を控えていたので、
喉が渇いていたこともありましたが、
彼女の顔、態度、熱いお茶に興味を持ち
呼び止めて、お茶を飲んでみました。
熱い!想像以上に熱い。
でも一杯飲んだ後、
良く分かりませんが、
スッキリしました。
周りを見れば、
みんな彼女からお茶をもらっていました。
しばらくすると彼女がまたやってきました。
手にしていた飲料はコーラでした。
日頃から炭酸ジュースはあまり飲みませんし、
ダイエットコーラならまだしも、
普通のコーラなんて
しばらく飲んだこともありませんでした。
でも、彼女から飲んでみたかったので
また呼び止めて、
コーラを飲んでみました。
今迄で飲んだ中で一番美味しいコーラでした。
本当は喉が渇いていただけだろ?
等のご意見あると思いますが、
先程以上に気分も落ち着いたことを覚えています。

お茶の影響か?コーラの影響か?
彼女の影響か?
明らかに機内の雰囲気が変わりました。
その後、あらたな飲料補給もあり、
他のCAもサービスを再開するようになりました。

最善を尽くす

自分なりに彼女の行動を分析してみました。
彼女も本当は出てくるのは嫌だったのでは?
彼女は何故、熱いお茶を出したのか?
彼女は何故、コーラを出したのか?
時間があったので彼女を観察しながら
考えてみました。

仮説が出来上がりました。
彼女は雰囲気が悪くなった機内で、
しかも、他のCAは諦めていた中、
愚痴を言っている言葉も聞こえました。
彼女だけが、この状態を何とかしたいと思い、
何をすべきかを諦めずに考えた。
その中で熱いお茶を提供することが良いと判断した。
何故なら、熱いお茶は暑い中で飲むことで、
気持ちを落ち着かせることが出来るから。
次にコーラを出したのは、
糖分を吸収することによりイライラを落ち着かせることが
出来ることを知っていたから。

その仮説をもとに彼女の行動をみれば、
意図をもって行動していることが分かりました。
彼女に直接真意を確認したところ、
ほぼ間違いがありませんでした。
誰に指示された訳ではなく、
自分で考え行動したと教えてくれました。
飲料も残り少なかったが、
何かせずにはいられなかったと言っていました。
彼女は日本人ではないCAさんでした、
その時良い意味で、その他の日本人のCAの方とは
全く違った印象を受けました。

流れというもの

最初に、
機内の雰囲気が悪くなる過程を見ていました。
先ず我慢出来ない人間の機嫌が悪くなり、
CAに文句を言う、
CAとしては説明をするモノの、
説明仕切れなくなる。
機嫌の悪い人間が伝播し歯止めがきかなくなる。
これはイジメでも何でもそうですが、
悪い状況が起こる際の典型なのかもしれません。

反対に、
彼女の振る舞いによって収まっていく過程も
同じように観察することが出来ました。
毅然と今出来ることを懸命にやっている姿、
最初は反感もあったと思います
時に滑稽にうつるかもしれないが
彼女の真摯な姿にいつしか
みんなが共感し落ち着きを取り戻す
思考停止にならずに、今出来ることを
実行することの大切さを再認識しました。

結論からしますと
皆さんの想像通り、
この飛行機は飛びません。。。
飛ばなくなった後の
混乱を明日はお伝えいたします。

続きはまた明日、
シンガポールシリーズ三日目になります。
引き続きお時間のある時にお付き合いいただけますと
幸いでございます。

皆さまにとって、明日が良い日でありますように。