【偕髙塾】塾長・塾生ブログ

転職・起業・就職で悩んでいる人を応援するブログです!

少子化を考える

日本のビジョンは?

気が付けばブログを開始してから二週間経過しました。
ブログを投稿するようになって、
良かった点が三つあります。
① 今迄の自分自身を客観的に振り返れたこと
② 今迄以上に現在の様々な事象について探究するようになったこと
③ 今迄以上に未来を想像するようになったこと
一つ目の振り返りは非常に有意義です。
日々の業務に追われ、
常に全力で走り続けていたので
後ろを振り返る余裕がありませんでした。
じっくり振り返る時間が持てたことは
今後の人生にとって非常に意味があることだと思います。
二つ目の現在を探究することですが、
以前は情報が沢山入手することができました。
しかし、その情報の裏側を確認することは他人任せでした。
自らがもっと時間を取り、
常にその本質の部分を見極めなければいけないことを
ブログを重ねるごとに感じています。
三つ目の未来を想像することですが、
今迄は本当の意味で、
自分自身が想像していたのではなく、
他の人と考えを共有したことを
話していたのだと思います。
自分自身で未来を創造していくことを
ブログを続けながら実現したいと思います。

ダイバーシティ

昨日からの続きである女性の働き方ですが、
以前、2015年だと思いますが、
私がグループの人事の責任者となり、
女性の働き方を含むダイバーシティに関して、
各社の社長一人ひとりと話す機会がありました。
全員素晴らしい経営者であり、
尊敬すべき方ばかりでした。
皆さんダイバーシティに取り組まなければ
いけないことは充分承知していました。
その中でいただいたコメントですが様々でした。
簡単に言えば優先順位の違いが明確でした。
「大事なことは分かっているが、そんな余裕は無い」
「経営を考えれば、まだ取り組めない」
「簡単に出来るならばすぐやるよ」
マイナスなコメントをいくつか挙げてみました。
反対にプラスのコメントも挙げてみます。
「そんなのやることが当たり前じゃないか」
「経営が厳しいからこそ取り組ませてもらう」
ダイバーシティを変革のきっかけにしたい」
2015年なので、人不足は現在ほどひどくはありませんでした。
2017年になった段階で取り組んだ企業と
取り組みが遅れた企業では大きな差が生まれていました。
一言で言えば、負のスパイラルと正のスパイラルです。
負のスパイラルは本当に大変です
遅れた企業は巻き返しを図るため、
スピード重視という言葉を使って、
中身の薄いダイバーシティを展開しはじめます。
反対に先行していた企業は、
より本質的な取り組みを実行することで
この人不足の厳しい中でも、
業績を伸ばし続けています。

少子化対策

これは現在の日本の人不足対策と全く同じだと思います。
少子化対策もハリボテの政策を続けながら、
移民政策も行き当たりばったりの内容を提案する。
今国会の入管法改正の進め方を見ていると、
まさに負のスパイラルであり本当に残念になります。
個人的には入管法関連を法務省が中心で動いていることが不思議でなりません。
理由は様々なところで述べられていますが、
理解力不足なのか現場を知る人間としては全く理解できません。
働き方改革の旗振りが経産省であったことよりも分かりません。
全部取り上げたいのですが、昨日同様に少子化対策について、
日本と各国を比較してみます。
調べれば調べるほど日本以外の国の
長期戦略が見えてきます。
それ以前に本気で国をどうしたいという
ビジョンが伝わってきました。

フランス

フランスの社会制度は、「産めば産むほど有利なシステム」であり、
日本としても参考になることばかりです。
家族手当
所得制限無し
2子以上を養育する全家庭に給付
20歳になるまで人数分支給
子供が一人の場合至急無し
N分N乗方式
子育て世代且つ3人以上の子どもを育てている世帯に対して、
大幅な所得税減税が実施される制度
家族補足手当
第3子から支給
所得制限あり
多くの世帯が受給している実績あり
年金加算
子どもを3人養育家庭10%加算
職業自由選択補足手当
全休するか、週何日働くか、一日何時間働くか選択自由
保育方法自由選択補足手当
保育ママに子どもを預ける場合に支給
出産費用
産科の受診料、検診費、出生前診断、出産費用
妊娠出産から産後のリハビリテーションを含め無料
父親の出産休暇
母親と同様の有給扱いで賃金の80%が保障
不妊治療と人工中絶
治療は公費、43歳までと年齢制限あり
高校までの学費は原則無料
公立大学の学費もほぼ無料
多くの学生が奨学金を支給
余暇保育
日本の学童に相当
ほとんど費用がかからない仕組み

スウェーデン

スピードプレミアム
出産する間隔を短くすると優遇される制度
父親専用の育児休暇と育児休暇の延長
日本同様取得率が低かったため、
父親専用の育児休暇を法的に制定
育児給付金
最初の390日間は賃金の80%給付
残りの90日間は一日約900円の定額給付
育児休業取得率
男女共に80%を超える取得率                        
マックスタクサ制度
保育所の利用料金の上限額を定める制度

 

両国とも改善を重ねているので、
変更に追いついていない資料があるかもしれません
もしもですが違っていた場合はご容赦ください。
上述が既に欧州を中心に取り組んでいる少子化対策の一部です。
両国以外の国においても少子高齢化については
本質的な取り組みを次々と推進しています。
日本は本当の意味で豊かな国を目指さなければ、
数年後には今以上に貧困の差が広がり、
少子高齢化も取り返しのつかない事態となります。
以前、フランスも日本と同じように出生率が低下しました。
その中で根源的な施策を次々と打ち出すことにより
現在の出生率平均2名まで回復させています。
短期的な視点の対策も勿論必要ですが、
根源的な施策を官民一体となって打ち出すタイミングです。

まとめ
少子化対策は待った無しの状態であり、
根源的な施策を今すぐに打ち出すべき、
欧州の施策等を参考にした上で、
官民一体となった日本の施策を具現化しなければ、
数年後の日本は厳しい状態になる。
日本の競争力が強くなる施策を第一に打ち出すことが、
結果として未来の日本につながります。
私としても大きな課題として今後取り組んでまいります。

続きはまた明日、
引き続きお時間のある時にお付き合いいただけますと
幸いでございます。

皆さまにとって、明日が良い日でありますように。